佐藤 美芳(さとう びほう)


東京都練馬区生まれ。

幼稚園から書道教室に通い、かなは高校生になってから習い始める。

 

社会人になってから将来指導者になることを意識し始め、書道の時代背景や文学、指導方法などを学ぶため、働きながら通信で東洋大学に通い、書道と国語の教員免許を取得。休日に自宅で書道教室を始める。

 

一方自身のお稽古では、幼少より師事していた宮本翠芳先生が亡くなり、次いで師事した本間伯亭先生も亡くなる。その頃は書道を始めて27年、師範免許も取得し、読売書法展などの公募展にも入選していたが、気が付けば師匠が書いてくださったお手本がなければ何も書けない自分を思い知らされる。

 

その後現在の師匠である鈴木華水先生に師事。古典臨書、そしてそこから展開した倣書を徹底的にご指導いただいたおかげで、どうにか自力で作品が書けるようになり、勉強の仕方に自信がつく。

 

2014年「針切」の倣書で日展初入選。

その後も古典に根差した勉強を心掛け、現在は結婚を機に本業とした書道の指導者として、カルチャースクールや自治体主催の講座、自宅などで教える。

  

【現在】

2014年日展入選
読売書法会幹事
寒玉逕翠会理事
高等学校教諭一種免許(国語・書道) 

~メッセージ~

デジタル化が進む現代、私もスマホやパソコンのお世話になっている一人です。でもお手紙を書く時などは、やっぱり縦に平仮名を書き連ねていくのが心地よいと感じてしまいます。これってもしかしたら、元々平仮名が人の想いを素早く書き留めるために開発されたからなのかもしれません。美しく文字を連ねるテクニックを編み出した先人達に敬意を表しつつ、もっと沢山の方々にこうしたかな文字の魅力を知っていただき、未来に伝えていけたらいいなぁと考えています。